JTB Communication Design

RECRUIT INFORMATION

About Communication Design

PROJECT
STORY

コミュニケーションデザインとは?

  • 大町 智美

    エリアマネジメント事業部 
    エリアプロデュース局
    (海外での販売、広報的な役目も)
    [2017年度プロジェクトメンバー]

  • 小泉 学

    プロジェクトリーダー
    [2017年度プロジェクトメンバー]

  • 田中 秀幸

    エリアマネジメント事業部
    (営業、全体取り仕切り)

[万華響-MANGEKYO-]
訪日外国人向けの
公演を企画し
多様な交流や地域活性化に
貢献する

外国人に楽しんでもらうための
ナイトエンタテイメントをプロデュース

2017年、JTBコミュニケーションデザイン(JCD)が主催となって立ち上げたのが、訪日外国人向けエンタテインメント「万華響—MANGEKYO—」だ。日本にはさまざまなエンタテインメントがあるが、海外の観光客がそれを楽しもうとしてもまず情報がなく、公演期間が限られていたり、海外からチケットを購入するのが難しかったりといった課題があった。そこで、施設の運営やプロデュースのノウハウがあるJCDのエリアマネジメント事業部が中心となり、立ち上がったのがインバウンドエンタテインメント交流拠点事業。外国人がいつ日本に来ても楽しめる公演をプロデュースし、地域活性化も担う狙いでプロジェクトをスタートさせた。タッグを組むのは世界24ヵ国500都市での公演で観客動員数800万人に迫る、和太鼓エンタテインメント集団DRUM TAO(ドラム タオ)。和楽器の演奏は高い芸術性があり、日本の魅力を存分に伝えることができる。国籍や言語に関係なく、どんな人にも通じるコンテンツとなると考えられた。

田中

外国、特に欧米の方々はモノではなくコト消費の傾向があり、ナイトエンタテインメントを楽しむ文化を持っています。しかし日本では夕食のあと、何かを見たり体験したいと思っても、その場所がないという課題がありました。「万華響」公演はそうした方々に楽しむ場を提供しようという取り組みです。私はJTB九州で旅行やエンタテインメントのプロデュースに携わっていましたが、その知見を活かして、「万華響」の営業や現場取り仕切り全般を担当することになりました。

DRUM TAOは元々独自に公演を行っていましたが、インバウンドに強いコンテンツを持ちたいという我々の考えと、もっと自分たちのパフォーマンスを日本の玄関である東京から、さらに発信していきたいという先方の考えが合致し、手を取り合うことになりました。初年度は品川のホテル内にある劇場を借り、海外からの旅行者が一定期間楽しめるよう、2か月の公演期間を設定することになりました。

小泉

記者発表やSNS活用でも知恵を絞り
公演の認知度アップ作戦を展開

こうしてスタートした「万華響」プロジェクトだが、苦心したのは認知度アップと集客だった。DRUM TAOは実力もありその世界では知られているが、初めての演目となる「万華響」という公演自体を、国内外に向けてどうアピールするかが鍵だった。海外の人が日本のエンタテインメントを探そうとしても情報が集まったサイトがなく、日本国内でもここに情報を載せれば外国の人も見てくれる、と定評がある媒体もなかったため、独自に英語でも販売チャネルを立ち上げる必要があった。国内におけるチケット販売についてはプレイガイドに委託するのではなく、独自に座席管理システムを整備し、旅行関連から販売チャネルの開拓を試みたことも、新しいやり方だった。こうして各方面で営業を続け、マスコミに向けてのイベントも行ったが、当初はそう簡単に注目してもらえず、メディアで取り上げてもらうのも一苦労。公演が本当にうまくいくのか、プロジェクトメンバーも少なからず不安に包まれた船出だった。

田中

「うまくいくのか?」という思いは確かにありました。しかしDRUM TAOのパフォーマンスは素晴らしく、見てもらえば絶対に伝わる自信もありました。最初は営業するにしても形がないものなので伝えることに苦労しましたが、本公演前にはJTBグループを含むさまざまな分野の方を招待してステージを見てもらいました。するととても好評で、そこでようやく事業の目的や公演内容を理解し、取材のオファーもいただくことができました。

大町

一般に向けてのPRについては、プロジェクトメンバーで広報手段についても考え、一つひとつ試しながらの活動でした。事業部の中にもさまざまな局や課がありますが、皆がアイデアを持ち寄り、一緒になって方法を考えました。その中でうまくいったのが、口コミやSNSのシェアをうまく活用することです。例えば、公演終了後には撮影タイムを設け、観客に積極的に拡散してもらう仕組みを作りました。それが奏功し、じわじわと公演の評判が伝わって、当初は全体の3割程度だった外国人の観客も後半に向けてはその割合が上がっていくことになりました。

公演に観光業やホテルのコンシェルジュ、インフルエンサーとなりそうな外国人コミュニティの方々を積極的に招待し、見ていただくことにも取り組みました。こうした方々は口コミで公演や内容に伝える機会をたくさん持っており、その拡散力も大きな追い風になりましたね。

小泉

大町

元々のDRUM TAOファンはもとより、少しずつ外国人の方が増え、公演を楽しんでいただけたのは本当にうれしかったですね。内容に対する満足度も高く、アンケートの回収率は総期間で4割、満足度も90%越えの高い数字を出すことができ、結果を出せたという実感を得られました。

2シーズン目は公演規模を拡大し
国内外を問わない集客でさらなる成功を目指す

初年度に確かな成果を出した「万華響」だが、2018年は場所を移し、公演回数も約4倍に増やして企画が進行中だ。日本人にも好評だったことや、全体のキャパシティも増えたことから、日本国内向けにもチケット販売を強化したり、販売チャネルを増やしたり、公演を定着させるための改善や努力を続けている。リピーターからは早くも新しい公演について期待が寄せられているが、さらに新規の観客を獲得すれば、その分周辺のホテルや飲食店などの消費も伸び、地域活性化にもつながる。エンタテインメントを軸により大きな交流を生んでいくために、まだまだプロジェクトメンバーの活動は続く。

田中

エンタテインメント事業を行う会社はたくさんありますが、JCDのように旅行マーケットに接点を持った企業はそうありません。「万華響」はグループの強みを生かすにはこれ以上ない事業だと思います。

普段はそれぞれの部署で業務を行っているプロジェクトメンバーたちが、ワークシェアしつつプロジェクトに参加し、それぞれのスキルを活かしていろんな課題を解決していったことも良かったですね。

大町

小泉

確かにそうですね。旅行やエンタテインメントのエキスパートである田中さん、英語が得意な大町さんのほかにも、ホームページデザインのスキルを持つ者、マスコミ業界に強いパイプを持つ者など、さまざまな専門性を一つに結集して結果を出すことができました。それに、事業が進むにつれてプロモーション事業部とオフィシャルパートナー営業を行ったり、ミーティング&コンベンション事業部とは新しいビジネスの可能性を探ったり、事業部同士の連携も生まれていきました。一つの課で完結させるのではなく、社内のいろいろなメンバーが力を合わせてプロデュースに挑み、力を発揮できたことこそ、このプロジェクトの大きな成果だったと思います。

万華響2018年度公演概要

名  称
Revolutionary New Drumming Entertainment in Tokyo 万華響-MANGEKYO-
開催日程
有楽町公演2018年5月19日(土)~6月20日(水)
会  場
オルタナティブシアター(有楽町)
東京都千代田区有楽町2丁目5番1号 有楽町マリオン(有楽町センタービル)別館 7F
出  演
DRUM TAO
主  催
株式会社JTBコミュニケーションデザイン、日本テレビ放送網株式会社
企画・制作
株式会社JTBコミュニケーションデザイン、株式会社タオ・エンターテイメント
協  力
株式会社スタジオアルタ
公式サイト
https://mangekyo-tokyo.com/