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JCD NOW!

JTBコミュニケーションデザインの様々な取り組みをご紹介します。

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大阪から発信する「スーパーシティ・スマートシティ」

最先端技術が叶える「未来のまちづくり」に出会う、
2日間のオンライン展示会

昨今、国内外においてスーパーシティ・スマートシティの実現に向けた盛り上がりが加速しています。この流れを受けて、これまでにない革新的な技術やサービスを体現できる最先端の未来都市のあるべき姿を模索する新しい展示会「Super City/Smart City Osaka(スーパーシティ・スマートシティ オオサカ)」を、2020年7月2日〜3日の2日間にわたり初開催します。
展示会開催発表をした2020年1月の時点ではリアルな会場での展示会開催を予定していましたが、昨今の国内情勢を鑑み、今回はオンライン展示会としての開催となりました。オンライン展示会では、これまでリアルな場で実現してきたカンファレンスや出展ブースでの出展企業のPR、出展社と来場者とのコミュニケーション等、様々な展示会機能をオンライン上でつくりあげていくことになります。オンライン展示会に向けた準備をするいま、今回の「Super City/Smart City Osaka 2020」への思い、また、これからの展示会について、トレードショー事業部 事業開発局 局長の長谷川が語りました。

なぜJCDが、スーパーシティ・スマートシティに携わるのか?

いま世界中で新型コロナウイルスの感染拡大という大きな課題に立ち向かっているわけですが、コロナ前から世界にも国内にも様々な社会課題があり、その解決が求められてきました。そして、少子高齢化や都市災害、環境配慮等の社会課題に対する解決策としては、新たな時代における「人々の生活」「人々が住むまち」の再構築への検討が活発になっていました。AIやIoTといった最先端技術を活用することで、新たな生活やまちを創っていく取り組みが、スーパーシティであり、スマートシティであると捉えています。

JCDの展示会事業としてはこれまでもセンサーやIoT等深く技術に関わる展示会を数多く手がけてきましたが、スーパーシティ・スマートシティの実現には、様々な最先端技術が複合的に絡み合い、連携していくことが必要です。これまでも、モノづくり中心の展示会を主催し、また様々な技術の有用性を理解してきたJCDだからこそ、その最先端技術を複合的にフル活用して実現する「スーパーシティ・スマートシティ」への取り組みに対して貢献できるのではないだろうかと思い、約1年前から準備を進めてきました。

スーパーシティ・スマートシティ構想は、内閣府をはじめとした国や自治体、行政サイドがこれまで主導してきましたが、私たちJCDが民間企業としてイニシアチブをとり、産・官・学と連携して取り組むことにも意義があると感じています。大阪は2025年に万博が開催されます。また統合型リゾート(IR)の誘致活動も盛んです。都市としても"大阪"は魅力を備えていますので、この展示会を手始めに2025年、26年はもとより2030年と長期的なスパンで関わっていきたいと考えています。ちなみに今回は大阪での開催ということもあり、自治体からは大阪府、大阪市。産業界からは大阪商工会議所、関西経済連合会、関西経済同友会、そして大阪産業局や大阪観光局の方々が後援となって後押ししていただきました。

「Super City/Smart City Osaka 2020」サイト
「Super City/Smart City Osaka 2020」サイト
https://www.supercitysmartcity.com/

私たちが目指すスーパーシティ・スマートシティとは

スーパーシティ・スマートシティの展示会を行うにあたり、それぞれの概念をここで改めて自分なりに整理してみます。
スマートシティは、地方創生やこれから急速化する高齢化社会、多発する都市型災害など、様々な課題に対して個々にテクノロジーや最先端技術・サービスを通して解決していくイメージです。"点と面"に例えるとわかりやすいでしょうか。スーパーシティでは、こうしたスマートシティが持つ課題を"点"として捉えると、"面"として立体的なまちを創り上げていくイメージです。行政機関としてFinTech(フィンテック)やEdTech(エドテック)、観光テックなど、様々な分野で新しいテクノロジーによるイノベーションが起こっていますが、スーパーシティでは、それらのテクノロジーが重なり合うことで、立体的な都市になっていくと言うと、解りやすいと思います。共に最終的に目指すのは、単に最先端技術が集約されたまちを創ることではありません。そこで暮らす人々があくまでも主役であり、住む人々の幸せを創りだす場として機能していないと意味がないのです。

今回の新型コロナによる状況を鑑みると、DX(デジタルトランスフォーメーション)やIoT、AI、ロボット化、Soxiety5.0など、最先端の技術の浸透がさらに加速度を増しました。そしてスーパーシティ・スマートシティが抱える課題や問題点をも浮き彫りにしてくれました。例えば人の移動が制限された中で、若い人はオンラインを使って日常生活の不便さを回避することができますが、高齢者にとっては利便性をもたらすテクノロジーが逆に使いこなせなくて不便なものでしかない。本来、地域の"困った"を解決するための最新テクノロジーが足かせとなるのです。未来都市をより利便性の高いものにしていくためには、こうした課題をひとつひとつ解決していかなければなりません。リテラシーがなくてもコミュニティに集う全ての人がサービスの提供を等しく受けるにはどうすれば良いのか、考える機会を与えてくれたのです。こうしたことを踏まえると、今回オンラインによる展示会に切り替えたことも、とても意義深いものだと思います。

JCDとしての関わり方

私たちの強みは、長年にわたり展示会ビジネスに携わってきたノウハウをもっていることです。エネルギーやナノテクノロジー、スマートセンシング、組み込み技術など、扱ってきた分野も多岐にわたっています。これら最先端の技術は、すべてスーパーシティ・スマートシティに必要なものです。そこでそれぞれの事業者にコンタクトでき、一堂に会したイベントを運営していけるのは、やはりJCDの強みになります。

今回の展示会の出展対象としては、主にAIやIoT、MaaS、エネルギー、IR/観光業の方たちが主軸になります。これらの業界が単体ではなく、複合的にどう絡み合って新しい価値を生み出していけるのか、私自身とても楽しみにしています。カンファレンスとしても、こういったテーマを複合的に知ることができる構成にするつもりです。リアルの展示会とは異なり、オンライン上で開催するメリットとしては、これら相互間の取り組みを総合的に俯瞰して確認できる点にあると思うのです。

想定している主な出展対象
想定している主な出展対象

オンラインの良さを体感できる展示会

オンライン上でのコミュニケーションは、ある意味始まったばかりです。だから参加者も皆さん全てが、リテラシーを確立しているとは言えません。まずは手探り状態からスタートして、最適解を見つけていくことでしょう。それでも今回、オンライン展示会を開催する意義はあると思います。参加者が欲しい情報やターゲットを見つける際に、この場にアクセスすれば誰でも知り得る。そうした場を提供すること自体に価値が生まれるはずです。新しい経験ができる場、その一歩として、本展示会がニューノーマルへの礎になることも目指してしています。もちろん、今後完全にオンラインへと展示会の全てが移行するわけではありません。展示会オーガナイザーの本音としては、来年はリアルで開催したいと思っています。ただ、リアルでの開催が可能となった時に、デジタルとリアル双方の良い面を採り入れながら、新しい開催の形を模索していきたいですね。その意味でも今回、「Super City/Smart City Osaka2020」をオンライン展示会で開催することが、私たちがこれから展開する展示会を見据えても、格好の取組事例となるはずです。

オンライン展示会のメリットは、コスト削減や集客の利便性など数多くあります。その中でも私は「ひと目でわかる」という利点を挙げたいと思います。目の前の画面の中に、多くの情報が置かれている状況は、今までない経験を与えてくれるはずです。これまでのリアルな展示会だと、フロアマップを見て「ここの出展社のブースは大きいな、ここは小さいコマが集まっているな」ということを視覚的に認識するわけですが、今回のオンライン展示会では、大企業も小さな研究所も同じく一つの出展社として表示されるんですね。きっと目にした人は、この中に、どんな情報が入っているんだろう?というワクワク感が生まれます。

もちろんカンファレンスプログラムも、参加者が楽しめるよう充実した内容で計画していますのでご期待ください。
※※6月8日(月)公式HPにて オンラインセミナーエントリー登録システム開始(予定)※※
お申込みはこちら ⇒ 公式HP:https://www.supercitysmartcity.com/


<カンファレンスプログラムの予定>

●基調・特別講演 講演者(予定)
 大阪府 スマートシティ戦略部、大阪商工会議所、アクセンチュア、産業技術総合研究所 他
●テーマセッション
・テーマ(予定)
 都市ICTxスマートシティ、MaaSx観光テック、IRxスマートシティ戦略、遠隔医療、デジタルイノベーションなど
・講演者(予定)
 日建設計総合研究所、元厚労省、東京工業大学、LINE Fukuoka、キャピタル&イノベーション 他
●協賛企業講演(予定) ※五十音順
NTTドコモ、大日本印刷、ダッソー・システムズ、凸版印刷、日本マイクロソフト、ラック 他

※上記は、5月27日現在の情報です。決定次第、公式サイトでお知らせいたします。

オンライン出展の特徴

「Super City/Smart City Osaka2020」のサイト上には、スポンサー一覧を特別ページとして掲示します。動画や画像なども多用して、自社や製品・サービスのPRができるようになっています。出展者は一覧ページにてご案内します。さらに、来場者とのコミュニケーションとしては、EventHubを活用してできるように、2段階の仕組みを考えております。

オンラインでは、参加者もですが、特に出展社側が「参加者意識」を持っていないと、ただオンライン上にいるだけという状況にもなりかねません。出展社の方は、これまでのリアルな展示会ではブースの前を通った参加者にチラシやノベルティを配ったりすることでコミュニケーションのきっかけとしてきたわけですが、オンライン上では積極的なチャットでの声掛けが必要になります。ただ、アプローチできる対象は、偶然通りがかった方だけではなく全参加者とりますので、そこはうまくオンラインでの良さを活用いただけるといいですね。私たちも新しい取り組みなので、成果が非常に楽しみです。

展示会のこれから

新型コロナウイルスの影響で従来のタイプの展示会が開催できないことは、とても残念ではありますが、これをパラダイムシフトとして捉えればチャンスにもなります。これまでの展示会業界では、受付には多くの人が列をなし、とにかく会場が人で賑わうことが展示会の成功とされてきた面があります。ただ今後は、ソーシャルディスタンスが求められ、いかに「密」を作らないかが正になってくるわけです。ですから、例えばリアルな展示会でもブースへの来場は時間を区切って行っていく等、展示会としてのスタンダードが変わってくるはずです。また、オンライン展示会としても、上手な活用の仕方が、どんどん発見されてくることになると思います。

今回の「Super City/Smart City Osaka2020」はオンライン展示会としての開催となりますが、今後全てがオンラインへと移行していくとは思いません。最終的にはもちろんリアルな展示会へもつなげていくつもりです。リアルな世界がもたらす価値は普遍的にありますから。アフターコロナの展示会としては、上手くリアルとオンラインを融合させ、双方の価値を来場者・出展社が感じられるようにしていきたいですね。そのためにも今回のオンライン展示会でしっかりノウハウを蓄積していきます。

また、出展社の方、来場者の多くの方にとっても、今回の展示会がオンライン展示会初体験となるかもしれません。是非、「オンライン展示会って何?」と思っている方々に、新しいイベントの手法として体験いただく場になればと思っています。さらに、「スーパーシティ・スマートシティ」というと、少々敷居が高いように感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、「未来のまちづくり」に少しでも興味のある方には気軽に覗きに来ていただけたら嬉しいです。私たちも、オンライン展示会の開催は今年が初の試みとなりますので、楽しみながら思い切りやってみたいと思います。

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