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ツーリズム業界の"気になる"を読み解き、チャンスを引き出す

デジタルソリューションで
JCDが目指すツーリズムとは

JCD は東京ビッグサイトで開催された「ツーリズムEXPO ジャパン2024」 のプログラム「トラベルソリューション展2024」に9月26日(木)と27日(金)の2日間出展いたしました。出展期間中は、多くのお客様にブースへお立ち寄りいただきました。

展示会場では、電気供給・グリーン事業、デジタルソリューション事業、eスポーツ事業の取り組みを紹介し、ツーリズム業界の課題解決に向けた提案をブースで紹介。また、セミナー会場でのプログラムとして「Z世代の旅への意識からこれからの旅行業界を考えるセミナー」を実施しました。

  1. トラベルソリューションへの出展
    一過性ではない継続性のある旅先となるために
  2. セミナー
    「観光の未来を読み解く、Z世代の旅行スタイルとデジタルマーケティング」
  3. 電気供給・グリーン
    環境貢献やサステナビリティへの関心が高まる中での観光業における電気供給・グリーン事業
  4. デジタルソリューション
    「triconcier™(トリコンシェル)」や「AITでまちあげ」の最新デジタルツール
  5. eスポーツ
    「eスポーツ×ツーリズム」による新たなソリューションの可能性
  6. ツーリズム業界以外の分野とのパートナーシップでツーリズムの未来を

1 トラベルソリューション展への出展
一過性ではない継続性のある旅先となるために

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上埜
「トラベルソリューション展」は、ツーリズム業界に有益な解決案を紹介する場です。JCDは長年にわたり、自治体やツーリズム業界との関係を深め、業界が直面する課題を理解し、把握してきました。これらの課題解決に向けて取り組んできた経験を活かし、私たちが培ってきたソリューションを紹介し、そして、旅行業界のさらなる発展に貢献したいという思いから今回の出展に至りました。

現在、インバウンド需要の回復やコロナ後の国内旅行需要も盛況がみられる一方で、オーバーツーリズムの問題も生じています。また、日本のツーリズム業界は、一過性の観光ブームによる来訪者数の偏りも見られます。このような状況下で、地方に継続的な来訪者を創出する新たな方策が求められています。

今回、JCDでは電気供給・グリーン事業、デジタルソリューション事業、eスポーツ事業の3つの事業を中心に展示しました。これらは一見、旅行業とは異なる分野に見えますが、それらは新しい旅の形を創出する可能性を秘めています。私たちのソリューションが、今後のツーリズム業界の課題解決において重要な役割を果たすと確信しています。

また、開催したセミナーでは、今後の消費活動の中心となるZ世代の旅の志向を紹介し、旅行業界の皆さまと共に考える貴重な機会となりました。

2  セミナー
「観光の未来を読み解く、Z世代の旅行スタイルとデジタルマーケティング」

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Session 1『Z世代が旅に求める「令和的非日常」とは』

講師
畑下 祐輔 コミュニケーションプランニング局 ストラテジックプランナー/エグゼクティブプロデューサー
吉濵 舞  コミュニケーションプランニング局 ストラテジックプランナー

Session 2『これからのツーリズム・デジタルマーケティングとは』

講師
有吉 正大 コミュニケーションプランニング局 デジタルマーケティングディレクター
直井 英樹 コミュニケーションプランニング局 Digital Marketing Evangelist

9月27日には「ツーリズム・プロフェッショナル・セミナー」において、『観光の未来を読み解く、Z世代の旅行スタイルとデジタルマーケティング』セミナーを開催。会場は満席となり、関心の高さがうかがえました。

now-241127-tourismexpo2024-04.jpgセミナーは2部構成となっており、Session 1では『Z世代が旅に求める「令和的非日常」とは』というテーマで、JCDと伊藤忠ファッションシステムの共同研究レポートに基づき、Z世代の生活価値観・消費傾向から読み解く今後の旅行スタイルについての実像を発表しました。

デジタルネイティブである彼らが求める旅は、日常からの"快放"がテーマであり、日頃の煩わしさから離れ、自分らしく過ごせることを重要視することが明らかになり、「自分らしさの確認・自己満足」を求める傾向にあるという結果が導きだされました。

また、Z世代の多様な志向・価値観を反映した旅の志向グループも紹介されました。「アクティブ好奇心旅」「マイペースリフレッシュ旅」「スタンダード旅」「おまかせ旅」など、各グループに属する若者がどのように旅の情報を収集し、選定時に何を参考にするかが示されました。

旅行のスタイルが多様化していくこれからの旅においては、これまでのようにイノベーターやアーリーアダプターを創出し情報拡散を狙うのではなく、
 いかに個々の多様な希求に寄り添っていくかが重要だと言えます。

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Z世代が旅に求める「令和的非日常」とは

Z世代が旅に求める「令和的非日常」とは!?

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now-241127-tourismexpo2024-05.jpgSession 2では『これからのツーリズム・デジタルマーケティングとは』というテーマで、観光、インバウンドマーケティングにおける集客施策に悩む団体・組織・事業者の課題解決に寄与するデジタルマーケティングを紹介しました。

旅行スタイルの変化や、それに伴うオフラインからオンラインメディア融合のデジタルマーケティングへの変遷、さらに訪日インバウンドプロモーションの未来を切り開く新たなデジタル戦略を発表しました。伝えたい相手に情報を的確に伝えるためのプロモーションや、観光地への来訪計測やWebサイトなどを多角的に分析、そのデータをいかに活用するかの事例が示されました。

発表された各テーマに対する参加者の熱心な関心が会場全体に感じられ、セミナーは非常に有意義なものとなりました。

3 電気供給・グリーン
環境貢献やサステナビリティへの関心が高まる中での観光業における電気供給・グリーン事業

now-241127-tourismexpo2024-07.jpg川田
JCDは主に観光事業者や自治体向けに電気事業『でんきJTB』を展開しています。2016年の電気小売業全面自由化を機に、お客様の電気関連の課題解決を目的としてスタートしました。昨今は、環境問題への意識が高まる中、運営施設が観光客に選ばれるようクリーンエネルギーの活用や節電方法に関する相談が増加しています。また、電気供給に関すること全てを任せていただくケースも増えており、当社の観光業における長年の経験と地域活性化への取り組みが信頼に繋がっていると感じています。

一方で、エネルギー政策の変更が激しく、お客様自身での対応が難しい面も否めません。私たちは、お客様が求める環境問題の解決に貢献する施設運営に丁寧にサポートしていきたいと考えています。

今回の来場者の方から「電気もやっているの?」という声も多く、当事業のさらなるPR戦略の必要性を改めて実感しました。

now-241127-tourismexpo2024-08.jpg坂井 
観光業におけるCO2排出量に配慮した旅行やイベントの提供が重要だと考え、「CO2ゼロSTAY®」および「CO2ゼロMICE®」というソリューションを紹介しました。

「CO2ゼロSTAY®」は、宿泊によるCO?排出相当量をカーボン・オフセットするサービスです。JCDが煩雑な手続きを代行することで、宿泊施設様は手軽に環境配慮型宿泊プランを提供できます。このサービスを通じて宿泊するお客様の環境問題への関心を高め、CO?排出の削減につなげることを目指しています。

「CO2ゼロMICE®」は、イベント主催者の環境対策やSDGsの取り組みを支援するサービスです。MICEとは、Meeting/Incentive/Convention/Exhibition・Eventの頭文字を取ったものなのですが、会場で使用される電気をCO?が排出されない再生可能エネルギーにする事が可能となります。当社が会場電気使用量の計測や証書の入手などを代行するため、主催者は手軽に環境対策に取り組めます。

環境問題への関心が高まる中、多くの観光関連施設や自治体が解決策を求めています。しかし、何から始めればよいか分からない方も多いのが現状です。私たちはお客様と共にエネルギーやグリーンに関する課題解決に取り組み、持続可能な観光の実現に貢献したいと考えています。

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4 デジタルソリューション
「triconcier™(トリコンシェル)」や「AITでまちあげ」の最新デジタルツール

有吉有吉 
観光業界では、デジタル化の推進と活用、いわゆる観光DXへの対応が急務となっています。

当社はデジタル技術を活用した観光プロモーションに長年携わってきました。今回の出展では、そのノウハウから生まれたインバウンド向けの「triconcier™(トリコンシェル)」や、広告、Webマーケティングと来訪計測を一気通貫でご提供する「AITでまちあげ」といった最新のデジタルソリューションをご紹介しました。これらのツールは、収集した来訪客などのデータを活用し、効率的なプロモーションを可能にします。

従来は、WebサイトやSNSを利用した広告が主流で、ある観光地への来訪者が「何で調べて、どこから来て、何をしたのか」を知ることは難しいことでしたが、スマートフォンの位置情報などのデータを活用することで、匿名性を保ちつつ、観光地を訪れた来訪者の数や旅の軌跡の把握し、次のプロモーション戦略を立て、集客に生かす事が可能となりました。

JCDの強みは、国内外の様々な観光プロモーションで得られた知見を活かし、来訪者数の実態把握からデータ分析、的確なマーケティングや効果的なプロモーションを一貫して行えることです。例えばある自治体には「AITでまちあげ」を使って、Webサイトのアクセス元エリアと、現地に来訪した観光客の発地を比較し、それぞれのエリアごとの傾向を読み取り、次にどんな施策を行えばいいのかをご提案しました。実施するだけでなく、データを根拠にしたネクストアクションまでしっかりとサポートさせていただく用意があります。

デジタルソリューションの活用により、プロモーションにおける最適なゴールデンルートを発見できる可能性が高まります。さらに、業界全体への利用拡大により、より効果的な観光客の誘導が期待できます。

地元産業や自治体が持つ情報と組み合わせることで、こうした効果はさらに高まります。パーソナルな旅の需要にも効果が期待できる、きめ細やかなプロモーションを目指して、パートナーシップを通じてデジタルソリューションの新たな展開を図っていきたいと考えています。

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5 eスポーツ
「eスポーツ×ツーリズム」による新たなソリューションの可能性

堺堺  
今回の出展では、eスポーツが地域振興のソリューションになり得ること、および当社のeスポーツ事業への取り組みを周知することを目的としました。ブースでは、Scratch(※)を使用したプログラミングコンテスト「プログラミングスタジアム」と、全国のeスポーツを応援するポータルサイト「esports port」を中心に、健康、教育、地域活性につながるソリューションとしてアピールしました。健康面では、eスポーツが高齢者のフレイル予防に役立つことを紹介。オンラインでの参加や、会場開催時の参加者間コミュニケーションの機会創出を提案しました。教育面では、子ども向けプログラミングワークショップの定期開催による次世代教育への貢献と、開催地への人の移動促進を強調しました。観光面では、特にZ世代への訴求力を強調。オンラインだけでなく、実際の舞台設定の現場訪問を促すことで、新たな観光需要を創出できる可能性を示しました。eスポーツイベントでの有名プレイヤー招聘や「推し活」イベント開催など、様々な集客策も提案しました。「eスポーツツーリズム」としての広がりを期待し、来場者からの「eスポーツを活用したいが方法がわからない」という声に応えるため、より効果的な活用方法の開発を目指しています。今後も、eスポーツを活用した地域活性化に興味のある企業とのパートナーシップを構築し、継続的な提案を行っていく予定です。

※ScratchはMITメディア・ラボのライフロング・キンダーガーテン・グループの協力によりScratch財団が進めているプロジェクトです。
https://scratch.mit.edu/

6 ツーリズム業界以外の分野とのパートナーシップでツーリズムの未来を

上埜上埜 
今回の展示会では、ツーリズム業界以外の方々の来場も多く見受けられました。これは、さまざまな業界や企業が旅行業界に注目し、今までと違う手法で地方創生への参画を考えていることを実感しました。同時に、これらの来場者が、ツーリズム業界で活かせる技術やノウハウを持っていても、その活用手段がわからない、なんとかきっかけをつかみたいという思いで、ツーリズム業界で実績がある当社に興味を持ってご来場されていることを認識した、非常に手応えのある2日間となりました。
社会全体でDX(デジタルトランスフォーメーション)やGX(グリーントランスフォーメーション)が進む中、ツーリズム業界も大きな変革の節目を迎えています。旅先として長く選ばれる地域を創出し、地方創生を進めるには、これまでにない新しい視点でツーリズムの振興を図ることが不可欠です。
今回の出展を通じて築いた新たな接点は、ツーリズムの未来に明るい光をもたらすと確信しています。旅行業界にとどまらず、幅広い視野を持って新たなパートナーシップを構築することで、皆様と共により一層、ツーリズム業界の発展に貢献に邁進して参ります。

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